激闘制した井上尚弥「右ストレートも打てない状態」から作戦「切り替えた」
2019年11月07日 23:53
格闘技
![激闘制した井上尚弥「右ストレートも打てない状態」から作戦「切り替えた」](/battle/news/2019/11/08/jpeg/20191107s00021000490000p_view.jpg)
――試合を振り返って。
「試合前から言っていた世代交代。結果的には、できたと思っている。全然、皆さんの期待通りの試合はできていなかったと思う。これがボクシング。甘い世界じゃないと自分自身、今日の試合を通して分かった。今日の経験を生かして次戦から精進して頑張りたい。また、今日ドネア選手と戦えたこと、本当に自分のキャリア1番の経験だと思っています。こういう結果が出せてよかった」
――右目が見にくくなったが、詳しい状態は。
「2ラウンド目、3ラウンド目でしたかね…。あいまいですけど。左フックをもらって、そこから12ラウンドまでドネアが二重に見えていた状態が続いた。ちょっと見てもらったが、骨には異常がないかなという状況です」
――7~9ラウンドで流れが悪くなった。9、10ラウンドの間に何を考えたか。
「自分のセコンドの中でポイントが7、8ラウンドいくまで取っているだろうという計算だった。1度、7、8は捨てるラウンドを作った。残り4、3ラウンドをしっかり取ろうという。目も全然見えてなかったので。右目がふさがり、血で見えなかった。右ストレートも打てない状態。だったら、ポイントアウトしようと作戦を切り替えた」
――トップランク社と複数年契約で合意した感想は。
「トーナメントが終わって、このような契約ができて本当にうれしく思います。この契約が自分のキャリアに今後、どういうものになるか把握、覚悟しながら。厳しい戦いが待っていると思うので、その戦いを1つ1つクリアするために練習を精進してやりたい」