4年4カ月ぶりにプロ復帰した高山勝成「中村泰士さんに贈る勝利です」
2020年12月27日 21:57
格闘技
試合内容は完ぺきだった。初回から軽快なフットワークでリング内を所狭しと動き回り、頭を大きく振りながら左ジャブ、左右ボディーなど手数で圧倒。時折、右カウンターも織り交ぜる。何とかロープやコーナーに追い込んで左ボディーを起点に反撃を試みる小西をほんろうした。「つかまらないように、彼の距離で戦わないようにアウトボクシングできた。自分のやるべきことをやりきった」。プランを着実に遂行しての勝利だった。ずっと行動をともにする中出博啓トレーナーも「年齢を重ねているが、フィジカルが強くなった印象さえある。日々の精進、積み重ねがあるから。来年が楽しみ」と一層の進化を約束した。
今後の目標に話が及ぶと、中出トレーナーが「今のチャンピオンに(高山と対戦を)やってほしい」と話した。そこから具体的な標的を問われた高山は「やるとすれば、自分としてはWBAのチャンピオンですかね」とWBA世界ライトフライ級スーパー王者・京口紘人(ワタナベ)を挙げた。高山がミニマム級で制した世界主要4団体のうちWBAだけは暫定タイトルだった。もし実現すれば、WBAの正規王座と2階級制覇を同時に狙える。高山にとって何とも欲張りなプランだ。