岩佐 5回TKO負け、王座統一ならず 早いストップも「効いてひるんだ」
2021年04月05日 05:30
格闘技
自らの決意を「侍」の風貌で表現し、臨んだ人生最大の勝負は不完全燃焼のまま810秒で終了。「もう少しやらせてほしかったのが正直な気持ち」と無念さを漂わせたが、19年12月以来のリングで精彩を欠いたのも確かだった。右ジャブを放つも距離感をつかみ切れず、被弾が目立った。ボクシングのデータを扱うCOMPUBOX社の数値では、アフマダリエフが311発中109発ヒットさせたのに対し、岩佐は336発で36発と大きく下回った。
セレス小林会長は「ストップが早いと思うけど、やはりそこはアウェーなのかな。左のタイミングも合ってきていたので残念」と悔しがった。ただ、岩佐は「効いてひるんだのは確か」と認め、「めちゃくちゃ強かった」と王者を称えた。
▼浜田剛史氏(元WBC世界スーパーライト級王者)まだ岩佐に力が残っている状態だっただけにレフェリーストップは残念。世界戦だし、少し止めるのは早かったのではないか。アフマダリエフは出入りが速く、勝負どころをよく分かっている選手だった。