【WBC世界ライトフライ級タイトルマッチ 寺地拳四朗―久田哲也 ( 2021年4月24日 エディオンアリーナ大阪 )】
調印式と記者会見、予備検診が22日、大阪市内で行われ、王者・寺地は挑戦者の久田も新型コロナも“完封”する意気込みを口にした。コロナ下での興行は拍手のみの応援で声援禁止。緊急事態宣言の発令も迫る中、寺地は「お客さんには声を出さへんとかを守ってもらい、僕は最高のパフォーマンスを見せる。皆さんが声も出ないぐらいの強さを見せたい」と力を込めた。
現役最長の7連続防衛中の安定王者。V8戦は本来なら昨年12月に計画されていたが、飲酒による不祥事で延期。寺地にとっては“みそぎ”の一戦であり、具志堅用高の持つ13連続防衛の日本記録更新に向けて再スタートでもある。
1年4カ月ぶりのリングとなるが「いつも通りの戦いができれば問題ない」と自信は揺るがない。だからこそ最終調整は久田対策ではなく自分の状態を上げることに重点を置いた。勝利こそが支えてくれた人たちへ一番の恩返しとなることも自覚。「圧倒的な強さで勝つ。それだけです」と表情を引き締めた。