5階級制覇王者・藤岡奈穂子が出発 念願の米国進出「結果を残したい」
2021年07月01日 22:06
格闘技
主催側から航空券が届いたのは前日の6月30日。過去にドイツ、メキシコで試合経験のある藤岡は「海外での試合だと、ギリギリまでチケットが届かないのはあることだけど、今回は自己最高記録ですね」と苦笑いした。渡航には72時間以内の陰性証明も必要だが、藤岡は同29日に取得し、チケットが届かなかった場合に備えて別にPCR検査の予約を入れるなど慌てることなく準備を整えた。
仕上がりも万全だ。当初は主催者から3分×10ラウンドと聞かされていたため、通常1ラウンド3分で試合をするキックボクサーとのスパーリングで調整。1カ月前になって2分×10ラウンドに訂正されたため、この1カ月でペース配分などを修正した。「最初は不安もあったけど、スパーリングを進めていく中で自信の方が大きくなった」と手応えを感じている。通常体重は52~53キロとあって、リミットが50.8キロのフライ級での闘いなら減量も問題なく、「しっかり食べながら練習できた」という。
19年7月に引き分けたWBO女子世界ライトフライ級王者・天海ツナミ(36=山木)戦も同じ興行で米国のリングに上がる。藤岡は「特に意識はしないけど、比べられるのは覚悟している。自分は自分の最善の結果を出すだけ。まずは勝つこと」と表情を引き締めた。