アマ8冠・中垣VS逆輸入ボクサー花田はドロー 日本ユース新王者は誕生せず
2021年07月08日 22:06
格闘技
ジャッジ3者の採点は1人が78―74で中垣を支持したが、残る2人が760―76の同点でドロー。プロ3戦目でのベルト奪取を逃した中垣は「想定できる全部に対応できる準備をしてきたつもりだったけど、結局“つもり”でしかなかった。接近戦の練習もしてきたので7回にボディーを攻められた時に違う対応ができれば、結果も違っていたかもしれない。1ポイントの重みを痛感しました」と唇をかみしめた。勝てなかった理由には「客観的に試合を見られなかったこと」を挙げ、「これまでも悔しい経験をするたびに強くなってきた。もっと強くなります」と前を向いた。
一方、15歳で単身メキシコに渡り、16歳でプロデビューした花田は、アマチュアエリートを相手に善戦とも言える内容。「引き分けという結果は悔しいけど、自分の実力、やってきたことは出せたので悔いはない」とときっぱり。「間合いと駆け引きは勉強になった。アマチュアトップの選手との駆け引きは良い経験」と収穫を口にし、「今は考えていないけど、また上に行って再戦できたらと思う。日本でも、東洋太平洋でも、世界でもタイミングが合えば、」と、将来的な再戦に意欲を示した。前回のマンモス和則(中日)で両拳を痛めており、今後は手術して再出発する予定とした。