ボクシング亀田3兄弟のいとこ、亀田京之介(22=ハラダ)が23日、エディオンアリーナ大阪第2競技場で日本ユースフェザー級王座決定8回戦に臨み、2回2分49秒、KOで日本スーパーフェザー級15位の奈良井翼(21=RK蒲田)を下し、初めてのタイトルを獲得した。勝利後のリングで「(目標は)世界で一番になること。こんなところで喜んでいる場合じゃない」と一層の精進を誓った。
初回は互いに距離を取り、様子見の展開。2回にいきなり試合が動いた。相手をコーナーに誘い込んで右カウンターをヒット。一気に攻勢に出て、ワンツーや左フックを当てるものの、逆に右カウンターをもらう場面があった。しかし、ここが勝負どころと一気にたたみかける。放った打ち下ろし気味の右は「拳がカチンと当たった感触があった」。大の字に倒れた相手は何とか起き上がろうとしたものの、10カウントとなった。同じ大阪出身の奈良井とはアマ時代に対戦があり、判定負けしたという。今回はリベンジを果たした。
これで日本ランクに名を連ねることになる。「それがメチャクチャうれしい。ここで負けたら(ライバルたちに)置いていかれるところだった。(全日本新人王決勝で苦杯を喫した)前田稔輝より上にいきたい」と笑顔で誓った。