岡沢2回戦敗退 ロンドン金メダリストに惜しくも2―3

2021年07月27日 17:49

格闘技

岡沢2回戦敗退 ロンドン金メダリストに惜しくも2―3
ロニエル・イグレシアス(右)と打ち合う岡沢セオン(AP) Photo By AP
 【東京五輪第5日 ボクシング男子ウエルター級2回戦 ( 2021年7月27日    両国国技館 )】 “プロのアマチュアボクサー”岡沢セオン(25=INSPA)は12年ロンドン五輪ライトウエルター級金メダリストで4大会連続出場のロニエル・イグレシアス(32=キューバ)に2―3で判定負けし、準々決勝進出はならなかった。
 コールを聞くと、岡沢は両膝からキャンバスに崩れ落ちた。1ラウンドはヒット数が多く5―0で幸先良いスタートを切ったものの、2ラウンドからはイグレシアスの圧力の前にパンチの精度が落ちた。このラウンドはイグレシアスにラビットパンチで減点が科されたものの、ジャッジ3人が10―9(減点で9―9)と相手を支持。最終3ラウンドにクリーンヒットでカウントを取られ、0―5で失ったのが痛かった。採点は2人が29―27で岡沢を支持したものの、残り3人はいずれも28―28ながらイグレシアスの優勢という悔しい“逆転負け”だった。

 山形県出身ながら20年鹿児島国体要員として鹿児島県体協に所属。しかし、新型コロナウイルス感染拡大による国体延期と契約切れを受け、年4月から約20社のスポンサーから支援を受ける“プロ”として活動していた。アマチュアボクシングを愛し「プロよりも低く見られている。悔しかった」と地位向上へ向けて東京五輪での活躍を期していた。6月中旬に北海道での代表合宿を終えると、拠点とする鹿児島県鹿屋市のジムへ戻って走り込みを敢行。ジムの荒竹俊也会長から口酸っぱく重要性を説かれてきた走り込みを行い、「こんなに練習して負けたらどうしようと不安になるぐらい」の調子で本番を迎えていた。前日26日には1回戦で前頭骨を陥没骨折したことが判明した代表チームリーダー格のライト級代表・成松大介(自衛隊)が大会を棄権。ツイッターに「明日は成松さんの分も。頑張ろう」と決意を記していたが、ベスト8進出はならなかった。

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