K―1初挑戦の石井慧は延長で判定勝ち 12月の大阪大会への参戦も直訴
2021年09月20日 18:24
格闘技
体重制限のないスーパーヘビー級のワンマッチ。1Rから左のインロー、左ミドルなどを放った。2Rは幾分、ペースダウン気味だったが、3Rは愛鷹のインローを受けながらも下がることなくプレッシャーをかけた。3R終了時の判定は石井の1―0。延長突入前は荒い息遣いの石井だったが「最後は根比べじゃないけど気持ちで勝った方が勝つ」と先に攻めていった。左からのキックを蹴り続け、相手が蹴ってくるところで左ストレートを合わせるなど優位に進め、勝利を手にした。
クロアチア国籍を取得し、拠点も同国に置いている。K―1などで活躍したミルコ・クロコップ(47)の指導を仰ぎ、初の立ち技にも対応した。くしくもミルコの96年3月のK―1デビュー戦も横浜アリーナだった。格闘技転向後は総合格闘技を中心に闘ってきた。初の立ち技を終えると「ミルコも“K―1は自分の魂”と言っていたので特別の場所ですね」と感慨に浸った。
今後も総合格闘技、グラップリングの試合は続けていく。その中で、K―1での目標もできた。「僕は京太郎戦までこぎ着ければ満足です」。K―1ヘビー級王座を獲得したことのある日本重量級最強の男を照準にしていた。