プロボクシングの女子ダブル世界戦が25日、東京・後楽園ホールで行われ、WBO女子世界アトム級タイトルマッチ10回戦は、元日本王者で挑戦者の鈴木菜々江(29=シュ)が王者・岩川美花(38=姫路木下)に2―1で判定勝ちし、新王者となった。戦績は11勝1KO4敗1分け。2度目の防衛に失敗した岩川は10勝3KO5敗1分け。
2人は20年9月にも対戦し、ホームの岩川が2―1の判定勝ちで初防衛を果たした。1年5カ月ぶりのダイレクトリマッチ。鈴木は泥臭く前に出続けて手数で勝負。ジャッジの採点は96―94×2、94×96と僅差だったが、前回とは逆の結果となった。
勝利が告げられた瞬間に鈴木は思わず号泣。勝利インタビュー中も涙は止まらず、試合の感想を問われ「しんどかったです」と答えた以外は、ほとんど聞き取れないほどだった。