尚弥「前回以上の熱い試合を」日本人ボクサー初3団体統一へ 6・7ドネアと再戦
2022年03月31日 05:30
格闘技
前回の対戦では2回にドネアの左フックを浴びて右眼窩(がんか)底など2カ所を骨折しながら、11回にダウンを奪って3―0の判定勝ち。そのダウンシーンを巡ってはレフェリーが井上の追撃を制止し、さらにカウントも遅いという“疑念”も残った。井上はそれを「幻の10カウント」と表現し、「今回はそうはいかないぞと。きっちり10カウントを取ってみせます」とKO勝利を予告した。
20年4月に米ラスベガスでWBO王者ジョンリール・カシメロ(フィリピン)との王座統一戦を行う計画だったが、コロナ禍で中止。直近3戦は防衛戦が続いた。ドネアが昨年5月にWBC王座を獲得したことで今回が日本人初の3団体統一戦となる。井上は「記録やベルトにはさほど興味はない。このベルトを獲ったとしても、次は階級を上げたりとか、そういうところに目標を置いていく」と、このドネアとの再戦をバンタム級の“集大成”とする可能性も示唆。「今はドネアを倒すこと。そこだけを集中して考えています」と表情を引き締めた。