最後に古傷を痛めることなく「自らの脚」で無事にリング降りてほしい
2022年06月13日 05:30
格闘技
――24年も前の話だ。あの時、歩くこともままならなかった男は、長期欠場して半月板を除去した男は、その後も何度となく膝にメスを入れた男は、四半世紀近くたった今もなおリングに立ち続けている。並々ならぬ執念に、感服せずにはいられない。
レスラー人生の最終章。最後に見たいカードもある。最後に見たい技もある。だがそんなことより、最後に古傷を痛めることなく、自らの脚で無事にリングを降りてほしい。終止符は遅くとも来春、桜並木に花舞う季節。ケガなく引退できることを切に願う。(97~99年プロレス担当、総合コンテンツ部部長・野口 雄)