【プロボクシング日本女子フェザー級タイトルマッチ6回戦 ( 2022年10月18日 後楽園ホール )】
日本女子フェザー級王者の三好喜美佳(38=川崎新田)が同級2位の若狭与志枝(34=花形)に3―0で判定勝ちし、2度目の防衛に成功した。三好は若狭に20年11月に敗れて日本王座を奪われ、今年2月には勝ってベルトを取り返しており、対戦成績で2勝1敗と勝ち越した。元東洋太平洋女子バンタム級、フェザー級、スーパーフェザー級3階級制覇王者の三好は32戦17勝(6KO)13敗2分け、若狭は11戦7勝(2KO)4敗。
三好は序盤からステップを使い、丁寧にジャブを突いて試合をコントロール。タイミング良く右フックを打ち込むなどパンチの精度で勝ったが、中盤以降は若狭の接近戦に付き合う形となり、被弾が増える一方で自身は決定打を打ち込めなかった。採点はジャッジ3人とも58―56だった。
三好は「自分の思うようなボクシングができなかった。もっと自分の距離でジャブを突いてやりたかったけど、最終的に接近戦になってしまった。自分から崩している部分が多かった気がします」と納得のいかない表情。2勝1敗で若狭とは決着がついたように見えたが、「お互いに高め合って上へ行けたら」と4度目の対決にも興味を示した。13年にバンタム級、17年にスーパーフェザー級で世界挑戦していずれも敗れており、川崎新田ジムの新田渉世会長は「年齢も年齢なので何とかチャンスをつくらないといけない」と3度目の世界戦を模索する考えを示した。