尚弥の幼なじみの元Jリーガー山口聖矢がプロテスト受験で即日合格「一番仲が良くて信頼できる友人」

2022年11月29日 15:57

格闘技

尚弥の幼なじみの元Jリーガー山口聖矢がプロテスト受験で即日合格「一番仲が良くて信頼できる友人」
プロテストを受けた山口聖矢(中)。右は大橋秀行会長、左は井上浩樹 Photo By スポニチ
 プロボクシングWBAスーパー&WBC&IBF統一世界バンタム級王者・井上尚弥(29=大橋)の幼なじみで、元サッカーJ3相模原のDF山口聖矢(29)が29日、東京・後楽園ホールで行われた日本ボクシングコミッション(JBC)のプロテストをC級(4回戦)で受験した。体重69・5キロのスーパーウエルター級で、2ラウンドのスパーリングではサウスポーを相手にジャブやワンツーを繰り出した。この日は男子26人が受験し、山口を含む21人の合格が発表された。
 山口は「普段と違って相手がサウスポーだったので、もうちょっとできたかなと思う。スタミナは苦しくなかったので、もっと前に出られたのでは」とテストを振り返った。井上とは「幼稚園の年少で一番最初に出会ったのがナオ(尚弥)。一番仲が良くて信頼できる友人で、スポーツでも凄く刺激をくれる」という間柄。幼稚園では一緒にサッカーに取り組み、当時から井上は「足が速かった」という。山口はサッカーを続け、井上は小学校からボクシングに変わったが、交流は変わらず、井上家の走り込み合宿に参加したり、自身の試合がなければ海外も含めて井上の試合を見に行っていたという。

 山梨学院高ではサッカー日本代表のFW前田大然(セルティック)が4学年下の後輩。関東学院大時代には現日本代表MF伊東純也(当時神奈川大、現スタッド・ランス)と対戦も「めちゃくちゃ速くて、後ろからスライディングしても追いつかなかった」と苦笑いした。自身は18年限りで相模原を退団後、実家の自動車整備会社で働いていたが、今年1月に井上と会った際にボクシング転向を提案されて「元々興味もあり、刺激も欲しくて挑戦を決めた」という。井上の父・真吾トレーナーに頼んで大橋ジムに入門し、約11カ月の練習を重ねてプロテストを実現させた。「サッカーとはスタミナや筋肉の使い方が違うので苦労している」と明かす一方、途中でやめたくならなかったか?と問われると「井上家の面目にかかわるので…」と答えて笑いを誘った

 大橋ジムの大橋秀行会長は「サウスポーが相手だったので、一番いい左フックが出なかった」と指摘しながらも「ずぶの素人から1年でここまで来たのは大橋ジムでは最速じゃないか」と身体能力の高さに期待した。「短期的な目標は新人王」を掲げた山口はライト級(61・2キロ)で戦う計画で「サッカー時代は72キロぐらいで、今年1月には75、76キロだったが、前の尚弥の試合(6月のドネア戦)では一緒に減量をやってみて、60・8キロまで落とした」という。今回も12月13日に世界バンタム級4団体王座統一戦(有明アリーナ)を控える井上に合わせて減量しており「同じ苦しみを味わいながら、終わって一緒においしいご飯を食べようと言っている」と話した。

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