【WBO世界女子スーパーフライ級王座決定戦10回戦 ○昼田瑞希《判定》谷山佳菜子● ( 2022年12月1日 後楽園ホール )】
ピンク髪がトレードマークの昼田が日本人最速タイとなるプロ4戦目で世界王座を獲得した。アマチュアで培ったスピードとテクニックで圧倒。極真空手の世界選手権2連覇の実績を持つ谷山に何もさせず7回にダウンを奪って大差判定勝ち。「皆さんのおかげで獲れたベルト」と涙した。
アマ時代の18、19年には全日本選手権フライ級、フェザー級の2階級制覇を達成。だが、19年12月に行われた日本代表決定戦で入江聖奈(日体大)に2―3で惜敗し、東京五輪出場の夢を絶たれた。21年3月に自衛隊を退職し、プロ転向。東京五輪で金メダルを獲得し、先月の全日本を最後に引退した入江も見守る中、プロの世界で頂点に駆け上がった26歳は「もっともっと強くなって最強無敵のスーパースターになる」と宣言した。