永田大士が東洋太平洋Sライト級王座獲得 1回ダウンも3―0判定で近藤明広との2年ぶり再戦に“決着”

2022年12月05日 21:57

格闘技

永田大士が東洋太平洋Sライト級王座獲得 1回ダウンも3―0判定で近藤明広との2年ぶり再戦に“決着”
東洋太平洋スーパーライト級王座を獲得した永田大士(中央) Photo By スポニチ
 【プロボクシング東洋太平洋スーパーライト級タイトルマッチ12回戦 ( 2022年12月5日    東京・後楽園ホール )】 東洋太平洋スーパーライト級6位の挑戦者・永田大士(32=三迫)が同級王者・近藤明広(37=一力)に3―0で勝ちし、日本スーパーライト級王座に続いてプロ2つめのベルトを獲得した。同門の前王者・麻生興一(36=三迫)が今年6月に失ったベルトを取り返した永田は22戦17勝(6KO)3敗2分け。元日本ライト級、元WBOアジア・パシフィック・ライト級王者の近藤は初防衛に失敗し、48戦35勝(20KO)11敗2分け。
 両者は20年12月の日本スーパーライト級タイトルマッチで対戦。当時日本王者だった永田に近藤が挑戦し、永田が左目上をカットして7回負傷引き分けとなっていた。2年ぶりの再戦では1回、近藤の右フックでバランスを崩した永田がキャンバスに手を突いてダウン。その後もサウスポーの永田が左で先手を取り、近藤がパワフルな右一発で盛り返す展開が続いた。6回には近藤の右で永田が左目上をカット。それでも中盤以降は手数の減った近藤を永田が右フック、左ストレートで攻め立て、ボディーも効き始めて近藤が後退。ド突き合いとなった11、12回も永田が手数、精度で勝り、採点114―113、115―112×2の接戦を制した。

 永田は「近藤選手に勝つことだけを意識していたけど、ベルトを取れてよかった」と安どの表情を見せ、「1回のダウンで焦りそうになったけど、冷静に相手を観察しながら組み立てられた。ボディーは加藤(健太)トレーナーに“効くから”と言われていた。加藤さんを信じていた」と振り返った。プロデビューからコンビを組む加藤トレーナーは「永田は攻めのことしか考えられないタイプ。間が空くと攻めてしまうので、判断するにはしっかり相手を観察しろと言ってきた。今日はディフェンスの動きが多かった」と評価。永田をしかることが多かった三迫ジムの三迫貴志会長も「メンタル面の成長が勝ちにつながった。落ち着いていたからダウンしてもカットしても焦らなかった。今日はほめたいと思います」とねぎらった。

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