プロボクシングのWBOアジア・パシフィック・スーパーバンタム級王座決定戦12回戦(2月16日、東京・後楽園ホール)の前日計量が15日、東京都文京区の日本ボクシングコミッション(JBC)で行われ、同級1位の中嶋一輝(29=大橋)はリミットより100グラムアンダーの55・2キロ、同級3位ケニー・デメシーリョ(30=フィリピン)は300グラムアンダーの55・0キロで一発パスした。戦績は中嶋が15戦13勝(11KO)1敗1分け、デメシーリョが23戦16勝(10KO)5敗2分け。
元東洋太平洋バンタム級王者の中嶋は21年10月に栗原慶太(30=一力)に3回TKO負けして王座陥落後、再起3連勝。ただ、昨年10月の前戦はタイ人選手に2度ダウンを喫してから逆転での8回TKO勝ちだった。最近は無理に倒そうとする戦い方になっていたそうで「前回は2回も倒れてギリギリ勝った。あんなに無理していかんとこうと思う。10回ぐらいで出るかも」と冷静さをテーマに掲げた。
それでも、長いラウンドを想定しているのかと問われると「してないです。できる限り早く倒したい」ときっぱり。冷静さと倒す姿勢を両立できるかとの問いにも「できると思う。ガチャガチャにいかんとこうと。絶対に倒したい。KOで勝ちたい」とKOでのアジア2階級制覇へ意気込んだ。