プロボクシング前4団体統一世界バンタム級王者・井上尚弥(29=大橋)が5月7日、横浜アリーナでWBC&WBO統一世界スーパーバンタム級王者スティーブン・フルトン(28=米国)へ挑戦することが6日、正式発表された。24戦全勝(21KO)の井上が勝てば前WBO世界スーパーフライ級王者・井岡一翔(33=志成)に次いで日本男子2人目の世界4階級制覇達成。プロ25戦目での4階級制覇は井岡の26戦を更新する日本人最速記録となる。試合は4月12日からスタートするNTTドコモの新たな映像配信サービス「Lemino(レミノ)」で独占無料ライブ配信される。
都内のホテルで会見した井上は「フルトンとの試合をここ日本でできることは、どれだけの方に尽力いただき凄いことかと自分自身思いながら、5月7日は結果として返していきたいと思っている。あと2カ月、過去最大のモチベーションを持ってトレーニングに励んでいけると思う」とあいさつ。「チャンピオンのフルトンは自分のボクシングをしっかり持って闘う選手なので、自分がどう攻略して突破口として戦っていくかがキーとなってくると思う。5月7日をぜひ楽しみにしていてください」と語った。
フルトンもビデオメッセージを寄せ、「対戦を断る理由はない。井上はPFP(パウンド・フォー・パウンド)トップで、偉大な選手で文句のつけようがない。自分の仕事をするだけだが、私が勝者になる。最高の状態でリングに上がってきてほしい」とコメント。それを聞いた井上は「5月7日はお互い良い状態で良いパフォーマンスができると確信した。自分がそこへ突き進むだけ」と話した。今回のテーマを聞かれると「スーパーバンタム級へ上げて(制限体重が)1・8キロ増すが、しっかり安定感を見せられると思う。1・8キロプラスされたパワーを、スピードを落とさずにパワーアップしたい。そこを見てほしい」と意欲を口にした。