重岡兄弟 にやつく相手にイラッ 「少しなめているな」

2023年04月14日 15:51

格闘技

重岡兄弟 にやつく相手にイラッ 「少しなめているな」
<世界ミニマム級暫定王座決定戦予備検診>予備検診を終えフォトセッションを行う(左から)WBC戦のメンデス、兄の重岡優大、IBF戦の弟の重岡銀次朗、クアルト(撮影・久冨木 修) Photo By スポニチ
 ボクシングのダブル世界戦(16日、東京・代々木第二体育館)の予備検診が14日、都内で行われ、WBC世界ミニマム級暫定王座決定戦に臨む同級3位・重岡優大(25=ワタナベ)と、IBF世界ミニマム級暫定王座決定戦に臨む同級4位・重岡銀次朗(23=同)はともに異常なしと診断された。「ダブル暫定王座決定戦」に意気込む重岡兄弟だったが、銀次朗の相手、同級3位のレネ・マーク・クアルト(フィリピン)に早くも闘志をむき出しにした。
 和やかな会場が一瞬にして殺気立った空気に包まれた。検診後の写真撮影に笑みを浮かべながら応じたクアルトを見た銀次朗は「少しなめてますね。顔を見たら分かる。腹が立った」と怒りをあらわに。兄・優大も「(自分の)相手のメンデスより、クアルトをぶん殴りたい。態度が太い(熊本弁で“大きい”)なと。一気にスイッチが入った」と兄として弟を侮辱したような態度が許せなかった。

 この鬱憤(うっぷん)は試合当日に晴らす。身長は相手より2・5センチ低く、リーチも2・8センチ短いことが判明したが銀次朗は「めちゃめちゃやりやすそう。いつもほとんど身長が変わらない相手だったので」と気合十分。「(なめられる)それぐらいの感じできてもらった方がこっちもやりやすい」と決戦をにらんだ。

 一方の兄・優大もメンデスとは初対面だったが「一瞬しか見なかったけど、いいやつそう(笑い)。リーチは俺よりあるし、たっぱ(高さ)もあるけど細い。ガリだな」と全く気にかけていなかった。

 16日で熊本地震の本震から7年がたつ。「熊本の人たちを少しでも喜ばせたい。他の上京してきた人(熊本出身者)よりも思いは強いと勝手に思っている」と優大。銀次朗も「たまたま震災と同じ日になった。勝って少しでも明るいニュースを届けるしかない」と故郷への思いを胸に使命を果たす覚悟だ。

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