仲里周磨(26=オキナワ)が2度目のタイトル挑戦でKO勝ちを収め新王者に輝いた。12連勝中の王者相手に1回から左フックでぐらつかせ、3回には右ストレートでダウンを奪い圧勝。「やっとベルトが獲れてホッとしたのが正直な気持ち」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。
沖縄県のジム所属選手としては、元東洋太平洋スーパーバンタム級王者の父・繁会長(50=オキナワジム会長)が02年に獲得して以来のタイトル。現役時代、沖縄ワールドリングジムに所属し3度の世界戦に挑戦した父の前で最高の親孝行を果たし、「最初はプレッシャーもあったけど、ベルトを持ち帰ることができてよかった」と笑顔。繁会長も「ベルトを獲ってくれて本当にうれしい。今日は勝利の余韻に浸りたい」と自分のことのように喜んでいた。
今後は沖縄で日本タイトルマッチを行うことを夢に見ながら「この階級は層が厚い。まずしっかり防衛戦をして、世界に通用するボクシングをしたい」と気を引き締めた。