前田稔輝「次は自分らしく」 年末の最強挑戦者決定戦へ向け再起2連勝

2023年08月06日 19:08

格闘技

前田稔輝「次は自分らしく」 年末の最強挑戦者決定戦へ向け再起2連勝
7回KO勝利で再起2連勝とした前田稔輝(左) Photo By スポニチ
 プロボクシング日本フェザー級2位の前田稔輝(26=グリーンツダ)が6日、大阪府の枚方市立総合体育館で再起2戦目の60キロ契約8回戦に臨み、元IBF世界スーパーバンタム級1位ピパット・チャイポーン(37=タイ)を7回1分41秒、KOで下した。手数少なく防御を固めるベテランを仕留めるのは至難の業だが、強めの右ジャブからワンツー、いきなりの左などヒットを重ねた。7回に左ボディーでダウンを奪うと、再開後にコーナーへ追い詰めて連打。再びダウンを奪い、10カウントを聞かせた。
 「初回に右ストレートをもらって。ダメージはなかったけど一瞬フラッシュバックしたような感じ。それでエンジンのかかりが遅くなった。最後はしっかり倒せて良かった。ケガが治ってから間がなく、万全ではなかった。次は自分らしい試合を見せたい」

 昨年12月にタイトル初挑戦で、WBOアジアパシフィック&日本フェザー級王者の阿部麗也(KG大和)に判定0―2で敗れてプロ11戦目で初黒星を喫した。その際にアゴの2カ所を骨折。周囲のサポートを受けて順調に回復すると、今年6月にタイへ遠征し現地選手に3回KO勝ちで再起した。その後も欲張りすぎず「慎重に」練習を積んだという。

 フェザー級で日本2位につけており、年末には日本王座挑戦権を争う最強挑戦者決定戦に出場する方針。タイトル獲得、その先の世界へ向けて一層の精進を誓う。

 また、同興行で日本バンタム級1位の那須亮祐(27=グリーンツダ)は同級8回戦に出場し、チャノン・ソンカーム(タイ)を3回1分29秒、TKOで下し、5連勝で戦績を17勝(3KO)8敗3分けとした。左ボディーを効かせて17年12月以来のKO勝利となり「手応えはあった。KOは気持ちいい」と笑顔。こちらも最強挑戦者決定戦に出場する方針だ。

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