城戸康裕 木村“フィリップ”ミノルのドーピング陽性に「謝罪が凄く少ない」「格闘技界の大きな一歩」

2023年09月05日 20:53

格闘技

城戸康裕 木村“フィリップ”ミノルのドーピング陽性に「謝罪が凄く少ない」「格闘技界の大きな一歩」
城戸康裕 Photo By スポニチ
 キックボクサーの城戸康裕(40)が5日までに自身のYouTubeチャンネルを更新。2日にドーピングを使っていたことを認めたキックボクサーの木村“フィリップ”ミノル(29)について言及した。
 木村は6月の「RIZIN.43」でロクク・ダリと対戦し、衝撃の失神KO勝利。大会後に榊原信行CEOは木村にドーピング検査を実施したことを明かし、結果はドーピングの陽性反応だった。木村は21年にK―1離脱後にモチベーションを保つために、筋肉増強の効果、減量中に筋肉ではなく脂肪が落ちる効果をもたらす禁止薬物のクレンべテロールを使用していたと認めている。

 城戸が初めて木村の体に疑問を持ったのは17年11月に木村と対戦した時だった。この試合は計3回のダウンを奪われて、判定で城戸が敗れた。そこから木村の体を見て、明らかにおかしいと感じていたという。「17年より前は普通に負ける選手だったのに、魔裟斗さんでもやってないことをそこから階級上げて11連続KOとかやってておかしいと思った」と語った。

 19年11月の試合後にリング上で「K―1でもドーピングチェックをやってほしい。武尊とよく話をするんですけど、ドーピングチェックはお金が掛かります。僕はスポンサーを見つけてきて、正々堂々と戦いたいのでよろしくお願いします。健全なK―1を!よろしくお願いします」とリング上からアピールをしていた。

 それから4年が経って、今回格闘技界にとって大きな出来事となった。「俺にとってはデカい1日だった。会見を見たんだけど相手に対しての謝罪が凄く少ないのが引っ掛かった。もっと謝らないと。ドーピングによってパンチの威力が2~3倍に変わる。顔にパンチが触れれば吹っ飛ばせるぐらいのパンチ力になる。格闘技にとってはドーピングによって凶器になったパンチで相手をぶん殴るわけだよ。グローブの中にメリケンサック入れてた様な話だからね。それをやってる謝り方はあんなもんじゃないよね」とドーピングによる被害を考えると謝罪が少なかったと語った。

 木村は22年12月の「INOKI BOM-BA-YE×巌流島 in両国」の矢地祐介戦、23年3月の「KNOCK OUT」のクンタップ・チャロンチャイ戦ではドーピングを使っていたことを認めている。

 「このチャンネルを見ている人はどう思っているかわからないけど…」と話した上で、「過去の試合に関しては証拠無い。俺は昔から言ってる。過去の試合については彼の気持ち次第。その2試合よりも前から疑いをかけられてるわけだからね」とつづけた。

 今回のRIZINの対応については「本当に凄い!」と思ったという。「榊原さんも怒ってたし、コメント欄は俺の名前出まくりだよね」と笑いを入れながらも「ズルしちゃいけないし、コンタクトスポーツだからね。前回の相手選手は前のめりに“バタン”と危ない倒れ方したけど、後遺症になったらどうするの?そういうことが起こらないために警鐘を鳴らしてた。今後、格闘技がメジャースポーツになるにはここをしっかりやらないといけない。今回のRIZINの会見は格闘技界においてデカい進歩」と格闘技界にとって大きな一歩になったと口にした。

 「自分が現役で、彼も現役の間に行われると思わなかった。こんなに早く行われると思わなかった。過去のことは認めなかったけど俺の中でも格闘技界の大きな一歩だったと思う。自分を通して良かった。それが証明された日だった」と感慨深くなった様子になっていた。

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