フジタ“Jr”ハヤト レスラー人生の“大一番”の覚悟で臨む!待望の高橋ヒロム戦「生き様を見てほしい」

2023年10月13日 07:00

格闘技

フジタ“Jr”ハヤト レスラー人生の“大一番”の覚悟で臨む!待望の高橋ヒロム戦「生き様を見てほしい」
高橋ヒロム戦に向けてインタビューに応じたフジタ“Jr”ハヤト(撮影・酒井卓也) Photo By スポニチ
 東北ジュニアヘビー級王座とLIDET UWF世界王座の2冠王者であるフジタ“Jr”ハヤト(37=みちのくプロレス)がスポニチアネックスのインタビューに応じた。15日に迫ったみちのくプロレス矢巾大会で行われるIWGPジュニアヘビー王者の高橋ヒロム(33=新日本プロレス)との待望のシングルマッチについて、現在の心境を明かした。
 「今は楽しみ。そのひと言に尽きる」。

 待望のシングルマッチに向けてハヤトが口にした開口一番の言葉だった。

 ハヤトがヒロムとの対戦を熱望したのは昨年5月。プロレス・格闘技専門チャンネルFIGHTING TV サムライで放送された「速報!バトルメン」にヒロムがゲスト出演。その際にハヤトは番組へ「ヒロムさんお久しぶりです。7・1に復帰が決まったんで俺が復帰してタイミングが合えば2人で試合をしてプロレス界を盛り上げましょう」とメッセージを送ってファンを驚かせた。ハヤトは当時から「俺が休んでる時にヒロムくんの試合を見てたら面白くて何よりもカッコイイし、華があるよね」とヒロムを称賛していた。

 ヒロムも自身のX(旧ツイッター)で「お褒めの言葉、盛ってたとしてもすごく嬉しい」と泣き絵文字とともに対戦を熱望されたことを喜んだ。さらに「やるやる詐欺にしたくないので、みちのくプロレス様よろしくお願い致します」とみちのくプロレスにお願いする前向きな返答をしていた。

 そして今年3月に開催された「ジュニア夢の祭典~ALL STAR Jr FESTIVAL 2023~」で初めて2人は隣に並び立ち、ノアのAMAKUSAとともにトリオを結成した。「俺の両サイドは華があって、めっちゃかっけーと思った。刺激になったよね。見た目も華やかだし、オーラも凄いから俺が一番目立ってやろうと思った」と振り返った。

 7月のみちのくプロレス矢巾大会で東北ジュニアヘビー級王座の2度目の防衛後に、ヒロムをリングに呼び込んで両者が待望していた”夢のシングルマッチ”が電撃決定。「やっとこの時が来たか」という特別な感情になったハヤト。

 その一方でこのシングルマッチにたどり着けるとは思ってなかった気持ちもあったという。「ヒロムと戦いたい選手なんて腐るほどいる。口に出すか出さないかの問題で、口に出したのがたまたま俺だった。ジュニアオールスターとかもよくわからないで名前も出してたから“チャンスあるかも”ってなったからこういう流れになったかもしれない」と説明。

 その上で「だけどこれはずっと言ってるけど、ヒロムが俺と戦うメリットが無さすぎて…体が丈夫な奴もたくさんいる中で俺なんかと戦わなくても良い試合できるし、盛り上がると思う。まさかこんな日が来ると思わなかったから”俺すげぇ!”ってなったよね」と笑みをこぼした。

 以前からヒロムとの対戦が実現すれば「今の新日本にない試合を出来ると思う。圧倒的に勝つならば俺みたいなスタイル」と自信の言葉を口にしていた。その気持ちは今も変わらず「格闘技に対する気持ちで俺よりも上な奴はいないと思う。負ける気はしない」と語った。

 2人とも王者で迎える”夢のシングルマッチ”は、純粋に格闘技やプロレスを楽しんで見てほしいという。「舞台は整った感じ。俺が勝つとか負けるとか、ヒロムが勝つとか負けるとかではなく格闘技を楽しんでほしい。俺とヒロムが戦うことで楽しませるだけの自信もある。そしてこの試合を見れば自然と感動もするし、自然と盛り上がると思う」と意気込んだ。

 さらに「自分の体を使って、命を削って戦っているものがこういうものだということを体感してほしい」とつづけた。

 そしてハヤトにとって、この1戦がレスラー人生の中でも大一番の覚悟で戦うと明言した。「ファンの人とか業界の人は楽しみにしてくれているけど、自分のレスラー人生の大一番じゃないけどそれなりの覚悟がある。その生き様を見てほしい」と話した。

 最後に「いつやめるかわからないけど10月は行けない、でも11月にYAMATOとタイトルマッチあるからいいかとか思っている人は後悔する。俺にどんな病気があってとかヒロムに過去どんな大ケガがあってとかを知っている人もたくさん見ると思う。でも、そこは心配せず思いっきり友達同士が殴り合うところを見てもらえれば思うし、俺のプロレス人生を懸けて戦うので、楽しみにしてもらえればと思う」とファンにメッセージを送った。(酒井 卓也)

 ◆フジタ“Jr”ハヤト(ふじた“じゅにあ”はやと)1986年(昭61)9月20日生まれ、東京都出身の37歳。2004年12月、中嶋勝彦戦でプロレスラーデビュー。08年12月東北ジュニアヘビー級王座を初戴冠。その後、新日本プロレス、プロレスリングZERO1などにも参戦。17年4月に左膝外側側副靭(じん)帯完全断裂、左膝内側側副靭帯部分断裂で長期欠場。18年11月に脊髄腫瘍髄内腫瘍上衣腫によるがんであることを公表。19年12月に約3年ぶりとなる1試合限定の復帰戦を戦った。今年7月1日のみちのくプロレス後楽園大会で約5年ぶりとなる本格復帰戦で東北ジュニア王者のMUSASHIにいきなり挑戦してベルト奪取。約9年ぶりの王座戴冠となった。今年7月にはLIDET UWF世界王座も奪取して、2冠王となった。

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