【浜田剛史の目】井岡 攻撃的でタイミングよくパンチ、ブロック自信も防御面に“課題”

2024年01月01日 04:30

格闘技

【浜田剛史の目】井岡 攻撃的でタイミングよくパンチ、ブロック自信も防御面に“課題”
<WBA世界S・フライ級タイトルマッチ>井岡一翔×ホスベル・ペレス 7回、ペレス(左)を激しく攻める井岡(撮影・村上 大輔) Photo By スポニチ
 【WBA世界スーパーフライ級タイトルマッチ12回戦   ○王者 井岡一翔《7回2分44秒TKO》同級6位 ホスベル・ペレス● ( 2023年12月31日    東京・大田区総合体育館 )】 普段は慎重に戦う井岡だが、いつも以上に攻撃的だった。1回から左のジャブを突いて、前に出た。2回にはガードの上からも積極的に打ってくるペレスに左アッパーをもらう場面もあったが、弱気にならなかった。3回にカウンターの左ボディーを効かせ、5回に相手が回復して前に出てきたところで、右のカウンターが入って2度のダウンを奪った。ボディーを効かせてから顔面を攻めての7回KO。組み立てもよかったし、要所要所でタイミングよくパンチが出た。意識改革があったのだろうか、吹っ切れたようにみえた。
 エストラダ戦に向けて十分なアピールになったと思う。1つ注文をつけるとしたら、防御面だろう。ブロックに自信を持っていると思うが、2回にはブロックの外側や内側からパンチをもらった。やはりできる限り相手のパンチを外したい。外して打てれば、もっといいカウンターが出る。相手は外されるとバランスを崩す。キャリアのある選手だが、まだまだ伸びると思う。 (帝拳ジム代表、元WBC世界スーパーライト級王者)

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