那須川天心　“KOする詐欺”やめる！　1・23ボクシング3戦目で初のKO勝利へ新スタイル披露

2024年01月10日 16:09

格闘技

那須川天心　“KOする詐欺”やめる！　1・23ボクシング3戦目で初のKO勝利へ新スタイル披露 — ＜那須川天心　練習公開＞ミットに打ち込む那須川天心　（撮影・白鳥　佳樹） Photo By スポニチ

【プロボクシング　54・8キロ契約8回戦那須川天心―ルイス・ロブレス（ 2024年1月23日エディオンアリーナ大阪）】 “キックの神童”でボクシング転向2連勝中の東洋太平洋スーパーバンタム級6位・那須川天心（25＝帝拳）が10日、都内の所属ジムで練習を公開した。初の世界ランカー・ロブレス相手に3戦目で初のKO勝利に意欲を示した。

　集まった報道陣を前に那須川が新スタイルへの変貌を披露した。メキシコ人2選手と4ラウンドのスパーリングを披露した那須川は自分よりも大きい相手に1回からプレッシャーをかけコーナーに追い詰めると、激しい連打を浴びせた。最終4回のラスト30秒でも超攻撃的に前に出て最後まで相手に襲いかかった。「今回の試合ではみんなが見たことないようなものを見せられる気がする。KOする詐欺をやめたい」とプロ3戦目で初のKO勝利を見据え那須川はにやりと笑った。

　デビューから2連勝も共に判定勝ち。9月の1回には左カウンターからダウンを奪ったが今の那須川にとっては理想の形ではない。「今回からカウンターだけでなく自分から攻める意識が芽生えた。今まで入れなかったところに飛び込めている感覚がむちゃくちゃある」。次戦ではリスク覚悟の攻撃的な戦いを示唆した。

　「KOしたいですよ。狙っていないという人もいるがKOした方が楽。今までは分からなかったが、やり方がしっかりかみ合えばバンバンいける。前回にはなかった距離の詰め方や（パンチの）まとめ方、足りないパーツを集めてきた。そのパーツが今回はそろった」。9月の試合中に左拳を骨折後は、完治までステップや右手の強化に取り組んできた成果を明かした。

　「1、2戦目にはなかったワクワク感があるし、知らなかった世界に飛び込んでいる感覚。自分に期待している」と三度目の正直へ、那須川はKO勝利のみを見据えていた。