WBA王者の井上拓真に挑む石田匠「クリンチなしで盛り上げる」 5・6東京D

2024年03月21日 14:21

格闘技

WBA王者の井上拓真に挑む石田匠「クリンチなしで盛り上げる」 5・6東京D
井岡ジムの(左から)石田匠、井岡一法会長 Photo By スポニチ
 プロボクシングWBA世界バンタム級タイトルマッチ(5月6日、東京ドーム)で王者の井上拓真(28=大橋)に挑む同級1位の石田匠(32=井岡)が21日、大阪市浪速区の所属ジムで会見し、約7年ぶり2度目の世界挑戦へ意気込みを語った。
 「ずっと世界チャンピオンになると思ってやってきた。(競技人生で)悔しい思いもしてきたけど、それを晴らしたい。(世界初挑戦した)7年前とは全てが違う。メンタルもボクシング自体も成長しました」

 端正なマスクで“プリンス”と呼ばれた石田も32歳。2017年10月の世界初挑戦はWBA世界スーパーフライ級王者カリド・ヤファイ(英国)に敵地で判定負け。19年12月のIBF同級挑戦者決定戦は地元・大阪で判定負け。どちらも得意の左ジャブで流れをつかみかけながら相手のプレスに後退し、ジャッジの支持を得られなかった。しかし23年6月のWBA世界バンタム級挑戦者決定戦は中盤以降、自ら距離を詰めて打ち合い、イメージを一新する判定勝ちだった。自信をつけて世界再挑戦する。

 王者は2月下旬の初防衛戦でジェルウィン・アンカハス(フィリピン)を9回KOで下し、評価を高めている。石田は「スピードでは負けない。リーチは僕の方があるから有利かな」と見立てる。得意の速く鋭いジャブを起点に主導権を握り「理想的な勝ち方は後半でTKO」と語った。

 同席した井岡一法会長は「井上選手は気持ちが強くアグレッシブ」と称えた上で「クリンチなく戦ったら面白い試合になる。こっちはその勝負ができる。クリンチなしでやってほしい」と要望した。これに石田も呼応して「拓真選手は“バチバチにいく”と発言していると聞いた。僕もバチバチにいく。クリンチなしで東京ドームを盛り上げたい」と“会場を温める”熱闘を呼びかけた。

 大規模会場を経験している強みがある。17年10月の試合が行われたのは英国カーディフにある収容人員8万人に迫るミレニアム・スタジアム。メインカードはWBAスーパー&IBF世界ヘビー級王者アンソニー・ジョシュア(英国)の防衛戦で大観衆が押し寄せたという。石田は「(選手入場の際に)芝生の上を歩いてリングまで1分近くかかった。僕の試合でも4万人ぐらいは入っていたんじゃないかな」と会場の雰囲気にのまれない自信がある。「東京ドームで試合できるのはうれしい。僕は“持ってます”ね」。気合十分で臨む。

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