貴闘力 同学年の元“暴走王”小川直也との出会いはオグリキャップの有馬記念ラストラン
2024年05月09日 20:54
格闘技
最初の出会いは1990年12月23日の中山競馬場。武豊騎乗のアイドルホース、オグリキャップが4番人気という低評価を覆し、ラストランでグランプリ制覇した。
同年春に明大を卒業し、JRA職員となった小川氏はサービス推進部保安企画課に所属。研修の一環として、この有馬記念当日は警備のため中山競馬場を訪れた。当日の来場者数は17万7779人。「14万人を超えたあたりから(警備の)関係者が青ざめていた」と懐かしんだ。その場内で鎌苅氏と出会った。
鎌苅氏は「俺は絶対にホワイトストーンとメジロライアンの1点だと思って、1点勝負。300万円をバーンと張ったんですよ」と購入馬券を振り返る。これに小川氏は「知ってる。外れた馬券を見せてもらったから。こんなに張ってんの!?と。その時からイメージがギャンブラー」と初対面からインパクト抜群だったことを語った。
当時の連勝複式は枠連のみ。1着オグリキャップ、2着メジロラインの払い戻し、枠連3―4は7・2倍。ちなみに鎌苅氏が勝負をかけた枠連3―7のオッズは5・4倍だった。
鎌苅氏は「終わったらカネは一銭もないから歩いて帰らなきゃいけない」と苦笑い。「武豊が勝ちやがって、コノヤロー!!」と、親交があるにもかかわらず武豊に八つ当たりしていたという。