ウシクが2―1判定でヘビー級4団体王座統一も10月に再戦? フューリー「再戦条項がある」
2024年05月19日 08:51
格闘技
試合はヘビー級らしいパワー勝負ではなく、序盤からスピードのある技術戦になった。1、2ラウンドは前に出てプレスをかけ、左オーバーハンドなどを当てたウシクのペース。しかし、距離感とタイミングをつかんだフューリーはサイズの差を生かし、ロングのボディーやアッパーをカウンターで打ち込んで迎撃。6回には右を打ち込んでウシクが初めて後退するなど、主導権を握った。だが、ウシクも8回に左フックをヒットさせて流れを取り戻すと、9回には左右フックの連打で猛攻を仕掛け、フラフラになったフューリーがコーナーにもたれるダウンを奪取。10回にも左ストレートを打ち込むなど、最後まで攻勢を貫いた。
12年ロンドン五輪ヘビー級金メダリストのウシクは1階級下のクルーザー級でも4団体王座統一を果たしており、バンタム級&スーパーバンタム級の井上尚弥(大橋)と同じく2階級で4団体王座統一を達成。プロデビューから22連勝(14KO)とした。00年代にWBO(世界ボクシング機構)が世界主要団体と認められて以降、ヘビー級での4団体王座統一は史上初めて。