重岡優大 8・24に世界ランカーと再起戦「この階級でもう一回チャンピオンに」 ジェルサレムに雪辱誓う
2024年07月22日 17:27
格闘技
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2度のダウンを奪われるなど、王座から陥落した直後は引退も頭をよぎった。その中で、IBF世界同級王者の弟・銀次朗(同)からの言葉に闘志をかき立てられた。「俺と銀は仲いいっすけど、クサい系の言葉というか、切磋琢磨(せっさたくま)系の言葉は掛け合わない」と明かすが、「お兄ちゃんがいてくれないと俺も続けたくない」。今月28日に3度目の防衛戦を控える弟からの言葉に背中を押された。
兄弟での4団体王座統一の目標達成へ、あえて険しい道からの再出発を選択した。再起戦の相手サルバはWBO世界同級12位で、19年3月のIBF世界同級挑戦者決定戦で元世界王者レネ・マーク・クアルト(フィリピン)に3―0の判定勝ちした強敵。同9月の王座決定戦で銀次朗の次戦の相手、ペドロ・タドゥラン(フィリピン)に敗れているものの、以降は3連勝中の20勝13KO1敗の実力者だ。
「3150FIGHT」の亀田興毅プロモーターも「世界戦の防衛戦でやるような選手。復帰戦でいきなりやるような相手ではない」と苦笑するが、重岡優は「相手候補何人かの動画を見て、一番強い選手を選んだ。やり応えのある選手というか、険しい道を選ぼうと。別に僕からしたらそれも今までと変わらない。前回情けない結果なんで、次の試合でしっかり復帰したところを見せて、今よりも強いところを応援に来てくれる方々とかに見せられたら」と変わらぬ強気な姿勢を貫く。
ミニマム級(47・6キロ)より1キロ重い契約体重での次戦。「ライトフライという選択肢もあったんでしょうけど。あの日からジェルサレムの顔を忘れた日はない。いつかリベンジしたいと思っている。俺はまだこの階級で強くなれるし、この階級でやることがある。体重を落とすのはもちろん楽ではないが、それも試練の一つ。乗り越えてこの階級を制覇しないと次には進めない」とミニマム級にとどまり前回敗れた王者への雪辱の時を待つ。
亀田プロモーターは年内の世界再挑戦の舞台を用意することも明言し、「次につながるいい試合をしてもらいたい」と返り咲きを期待する。「バカなりにいろいろ考えて、この階級でもう一回チャンピオンになるという考えに行き着いた」と重岡優は目をぎらつかせながら、再出発への強い決意をにじませた。