【ONE】武尊「自分のボロボロな体を見て…」と一度は引退覚悟も…世界一になるために8カ月ぶり復帰戦へ
2024年07月31日 14:56
格闘技
今年1月の日本大会の試合後にファンの前で号泣しながら“限界”を口にした武尊。太腿と腕の筋断裂や、膝の骨折など激闘の代償も大きかった。「自分のボロボロな体を見て、ここで終わりなのかなっていうふうに思った」と引退も覚悟した。
しかし「負けてもずっと信じて、武尊が世界最強になってくると信じて、応援してくれるファンの方たちがいるからまたリングに立てる」と再起を決意した。
復帰戦ではONE期待の新世代ファイターであるブラック・パンサーと対戦。「スーパーレックにスタイルが似ている」と口にした。
今回はタイでの海外試合のため調整方法を変えて、試合ギリギリまで海外で調整するという。「前回、追い込みの時に結構ちょっとオーバーワーク気味になっちゃったり、精神的なコンディションもすごい落差があったんで、アメリカにいるときのポジションのまま試合に行けたらなっていうイメージです。向こうにいると本当練習だけをする生活になるので。格闘技120%集中できます」とONE初勝利に向けて全集中している。
前回の試合も含めてタイのムエタイ選手のスタイルが変わって来たことを感じていると明かした。「今までK―1時代に戦ってきたムエタイ選手は、“THEムエタイ”って選手でしたけど、ONEの選手は、ルールが3ラウンドだからキックボクサーの試合をするムエタイ選手が増えてきている。前回のスーパーレック選手も強烈なローキックを蹴ってくるムエタイ選手だったのですごく勉強になった」と自分のスタイルを残しながらアジャストしていくという。
ONEのチャトリ・シットヨートンCEOは、武尊復帰戦の先には、ファンが期待するONEフライ級ムエタイ王者のロッタン・ジットムアンノン(タイ)との対戦も実現すると明言している。
まずは目の前の試合に勝つことだけに集中する。「僕はONEに参戦した理由はロッタン選手と戦うためだったので、その心残りはあるのでロッタン選手と試合は実現させたい。やるからには1番を目指しているので、ONEのキックの頂点はスーパーレック選手なのでそこも視野にいれてます」と今後の目標も明かし、世界一を目指して、再び格闘家の歩みを進めた。