井上尚弥 楽勝ムード漂うも警戒「実力を軽くは見ていない」「簡単な試合にはならない」

2024年09月01日 05:00

格闘技

井上尚弥 楽勝ムード漂うも警戒「実力を軽くは見ていない」「簡単な試合にはならない」
対戦相手のドヘニー(右)とフォトセッションを行う井上(撮影・村上 大輔) Photo By スポニチ
 【ダブル世界戦 世界スーパーバンタム級4団体タイトルマッチ   統一王者・井上尚弥 12回戦 WBO2位 TJ・ドヘニー ( 2024年9月3日    有明アリーナ )】 ダブル世界戦の記者会見が31日、横浜市内のホテルで行われ、世界スーパーバンタム級4団体統一王者の井上尚弥(31=大橋)は挑戦者TJ・ドヘニー(37=アイルランド)と初めて顔を合わせた。圧勝ムードが漂う中、慢心がないことを改めて強調した上でKO防衛を予告。
 3日後の決戦を前に初対面を果たした両者。会見の様子をスマホで撮影する挑戦者とは対照的に、井上は口を真一文字に結び終始、緊張感を漂わせた。「自分としてはドヘニーの実力を軽くは見ていない。皆さんが言うほど簡単な試合にはならないと思っている」。漂う楽勝ムードを振り払うように次戦への覚悟を口にした。

 ドヘニーは元世界王者ながらピークを過ぎた37歳。それでも日本での直近3戦は全てKO勝ち。5月6日の東京ドーム決戦では、ネリのリザーバー(代役)として井上―ネリ戦の前座に出場。KO勝ちし、井上への挑戦につなげた。

 当初は「まさか戦うわけはないだろう、と思っていた」と告白。過去に、同門の現東洋太平洋王者の中嶋一輝や自身のスパー相手を務めた元アマ全米王者のホープ、ラミドらをリングに沈めてきた挑戦者の実力は誰よりも分かっている。「非常に怖い試合をする印象。見るからに体もでかいし当日も僕以上にリカバリーしてくると思う。そんな相手だからこそKOしたい」と改めてKO決着を約束した。

 「こうして4団体の防衛戦ができることに誇りを持ち、自分の納得する試合をこなしたい」。ドヘニーとは目も合わせず会場を後に。モンスターに油断は一切ない。(伊東 慶久)

 ≪ドヘニー「完璧」≫ドヘニーは約5年5カ月ぶりのベルト奪還へ気合十分だ。井上と対峙(たいじ)し「これ以上にない状態で光栄。完璧です。ここには歴史をつくるために来た」と自信満々。ここ3試合はノンタイトル戦ながら3連続TKO勝利を挙げている。「今回は世界戦でモチベーションを高く持っている。ベルトを取り戻す思いで来ている」と話した。

おすすめテーマ

格闘技の2024年09月01日のニュース

特集

【楽天】オススメアイテム