コロナ明けから生まれた変化…香港のプロレス事情とアジアの発展

2024年09月02日 11:00

格闘技

コロナ明けから生まれた変化…香港のプロレス事情とアジアの発展
香港出身でドラゴンゲートに所属しているジェイソン・リー(撮影・酒井 卓也) Photo By スポニチ
 香港プロレス(HKWF)は31日、団体設立15周年大会を香港・ハッピーバレーで開催。メインイベントでは香港初のマスカラ・コントラ・カベジェラ金網5WAYマッチが行われ、最高の盛り上がりを見せた。香港在住で「ドラゴンゲートチャンピオン社」の代表を務める沢井智裕氏に香港のプロレス事情そして今後のアジアのプロレスの発展について聞いた。
 「試合の組みたてがまとまってきて、洗練されてきてると感じてます」。

 香港プロレスはドラゴンゲートなどとの交流もあり、16年から19年にかけて国内で人気が急上昇。しかし新型コロナウイルスの影響で3年間は団体としての活動が出来なかった。昨年3月に4年ぶりとなる大会を開催して活動再開。沢井氏はコロナ禍が香港プロレスの方向性考える期間になったという。

 「ファンの方への周知の仕方でかつては新聞や雑誌やテレビなどメディア媒体を使っていましたが、今はSNSを中心にやってますからコロナ明け後は若年層にプロレスの存在というのが浸透していってますね。そういう意味でも香港プロレスの組織力は凄いと思います。コロナ明けから選手の意識も変わってきました」とコロナ明けからさまざまな部分で変化が生まれているという。

 さらに「彼らはプロレスも本業なんですけど、他の仕事を持ってます。そういう意味ではプロレスっていうのはあくまでもライフスタイル中では2次的要素になるということだと思うんですね。ということは、彼らが自分たちで時間を潰して自分たちの空いている時間を潰して一致団結してやらないといけないですから、その時間の使い方が上手いと思うんですよ。やはり何かの目標に向かってみんながしなきゃいけないっていうのを、理解しているということなので、おそらくそれが団結力に、あるいは組織力に繋がってるんだろうなというふうに思いますね」と説明した。

 香港の選手たちは、まだ成長途上の選手ばかりである。「まだドラゴンゲートと香港プロレスが『真の融合』をするには時間がかかると思います。そういう意味では、何年かかるかわからないですけど、アジアには他にもシンガポールやタイなどにもプロレス団体があります。そういう人たちを巻き込んで、切磋琢磨して将来的にはアジア大会を開催するレベルになるぐらいになってほしいですね」と香港を含めたアジアのプロレスの発展を願った。(酒井 卓也)

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