岩田翔吉 2度目の世界挑戦へ“ラストチャンス”の決意「腹をくくって全てを出す」

2024年10月01日 14:37

格闘技

岩田翔吉 2度目の世界挑戦へ“ラストチャンス”の決意「腹をくくって全てを出す」
ミット打ちで調整する岩田翔吉(撮影・会津 智海) Photo By スポニチ
 【プロボクシングWBO世界ライトフライ級王座決定戦   同級1位 岩田翔吉(帝拳)<12回戦>同級2位ハイロ・ノリエガ(スペイン) ( 2024年10月13日    東京・有明アリーナ )】 WBO世界ライトフライ級1位の岩田翔吉(28=帝拳、13勝10KO1敗)が1日、都内の所属ジムで同級2位ハイロ・ノリエガ(31=スペイン、14戦全勝3KO)との王座決定戦へ練習を公開した。力強いミット打ちなどを披露し「今回負けて次頑張ります、とは言えない。そんなに甘い世界ではないと思っているし、腹をくくって全てを出そうと思っている」と不退転の覚悟をにじませた。
 前WBO同級王者ジョナサン・ゴンサレス(33=プエルトリコ)に判定負けした22年11月以来、2度目の世界挑戦。「前回は地に足が着いていなかった感覚がある。今回は凄く落ち着いているし、2年前と大きく変わったのは強度の高い練習量をケガなくこなすことができた」。中村正彦フィジカルトレーナーと自重中心の練習で肉体を強化し「2年前と比べものにならない。長いスパーリング後でも体の痛みがなくなった」と実感。担当する粟生隆寛トレーナーが「とにかく硬くて重いパンチ」と評するパンチ力にも磨きがかかった。

 年齢的にも世界戦“ラストチャンス”の決意で臨む。「2年間やってきて自分の中で勝利への貪欲さや勝ちへの執念は比べものにならない。それを本番で出したい」。敗れたゴンサレス戦の映像は10回弱見直した。同じてつは踏まない。

 高校時代に競い合ったライバルのWBA世界バンタム級王者・井上拓真(大橋)、WBO世界スーパーフライ級王者・田中恒成(畑中)らをはじめ、世界戦7試合を含む2日感興行にはユーリ、堤ら1995年度生まれの世代の代表選手が集結。「同い年の選手の活躍は自分の中で刺激になるし、励みになる。今回必ず世界チャンピオンになって、彼らと同じ舞台に立ちたい」と意気込んだ。

 IBF世界スーパーフェザー級王者・尾川堅一が王座陥落した22年6月以降、名門・帝拳ジムには世界王者が不在の状況が続く。岩田は「歴史と伝統があり、リスペクトしかない。自分も世界チャンピオンになるためにやってきたので勝てばそこに入れる」と自らに言い聞かせるように話した。再起後は4連続KO勝利と持ち前の強打で世界再挑戦チャンスをつかみ「1ラウンドずつしっかりポイントを取って、チャンスがあればKO狙う姿勢は変わらない」と強気な姿勢を貫いた。

 興行はプライム・ビデオで独占ライブ配信される。

おすすめテーマ

格闘技の2024年10月01日のニュース

【楽天】オススメアイテム