岩田翔吉 世界奪取“ラストチャンス” KID師匠の教え胸に初の早大出身王者へ
2024年10月02日 04:35
格闘技
前WBO同級王者ジョナサン・ゴンサレス(プエルトリコ)に判定負けした22年11月以来2度目の世界挑戦。「2年前は相手のやり方に動揺したり、スタミナもなかった。精神的な弱さもあったが、今回は凄く落ち着いている」。ゴンサレス戦の映像は10回ほど見直した。自重中心のフィジカル練習にも取り組み、担当の粟生トレーナーが「とにかく硬くて重い」と評するパンチ力も磨いた。
先月18日、9歳で入門した「KILLER BEE」ジムを設立した故山本“KID”徳郁氏の七回忌法要が行われた。試合前で参列できなかった岩田だが「戦いを楽しむこと」を教わったと懐かしむ。次戦に勝てば帝拳ジムでは元IBF世界スーパーフェザー級王者・尾川堅一が王座陥落した22年6月以来、早大出身ボクサーとしても初の世界王者となる。
「勝利への貪欲さや勝ちへの執念は2年前と比べものにならない」。再起後、4連続KO勝利で再挑戦のチャンスをつかんだ。試合後、世界ベルトを手に恩師の墓前に勝利を報告するつもりだ。