那須川天心 “見えないパンチ”で初タイトルだ 対戦呼びかけの武居由樹には「まだまだ強くなるので…」
2024年10月02日 14:53
格闘技
この日はWBO同級2位、IBF同級10位のクリスチャン・メディナ(24=メキシコ/23勝16KO4敗)と3ラウンドのスパーリングを公開。ラウンドごとにテーマを変え、1ラウンド目は長い距離からの右ジャブを軸に、左の強打を見せると、最終3ラウンド目には接近戦で打ち合いを展開。カウンターの右フックや鋭い左ストレートを次々にヒットさせ状態の良さをアピール。「見てもらえば分かるが、減量中でしっかり顔も小さくなって、肌つやも良く調子がいい」とおどけながら「前回コツをつかんだというか、必要なパーツをゲットできた感じ。それを引き続きやれている。試合まで2週間を切っているが毎日の発見がまだある。試合までどれだけ強くなれるか楽しみ」と手応えを口にした。
初のラウンド間でのKO勝利を飾った、7月のジョナサン・ロドリゲス(米国)戦を振り返りながら「今までは相手が来たところに大してに動くことを得意としていたが、今は自分で相手を導いて自分の攻撃を当てる。自分で支配して、動かして相手を制することができるようになった」と実感。この日も上体フェイントを織り交ぜながら、相手に何度もロープを背負わせ、リングを支配した。
対戦相手のアシロは9勝4KOと好戦的な相手。「ディフェンスが強いし、カウンターも結構打ってくる。見えないパンチをたくさん打って、距離を潰していこうと考えている。僕の中では足もパンチ、他の人にはないステップと踏み込みで制していこうかな」とプランを描いた。
同じキックボクシング出身でWBO世界バンタム級王者の武居由樹(28=大橋)は9月3日の防衛戦勝利後、天心の次戦へのエールを送るとともに「天心選手とやりたい気持ちが強い」と対戦をアピール。これには那須川は「前回僕がああいった勝ち方をしていなかったら言われなかったと思う。そうゆう時期が近づいてきているのかなと思う」と話した上で「まだ5戦目で今年新鋭賞もらったばかりの新人なので。トランキーロ(焦らないで)で。焦んないでください、まあ待っててくださいよ。気長に行きましょうよ。まだまだ強くなるので。もうちょっと待ってください、という思い」と呼びかけた。