賞金トーナメント中止危機で宙に浮いた国本陸VS竹迫司登 12・15大阪でWBOAP王座戦として開催

2024年10月29日 17:26

格闘技

賞金トーナメント中止危機で宙に浮いた国本陸VS竹迫司登 12・15大阪でWBOAP王座戦として開催
会見に臨んだ国本陸(左)と竹迫司登 Photo By スポニチ
 プロボクシング興行「U―NEXT BOXING」が12月15日に大阪市住吉区の住吉スポーツセンターで開催される。10月29に大阪市内で開催概要が発表された。メインイベントはIBF世界バンタム級タイトルマッチで王者の西田凌佑(28=六島、9戦全勝1KO)が初防衛戦に臨み、同級14位アンチャイ・ドンスア(28=タイ、16戦全勝7KO)の挑戦を受ける。試合の模様はU―NEXTで独占ライブ配信される。
 メイン以外にも注目カードが組まれた。西田と同僚の日本&WBOアジアパシフィック(AP)ミドル級王者・国本陸(27=六島、12勝1KO6敗)がWBOAP王座2度目の防衛戦で同級12位の竹迫司登(33=ワールドスポーツ、17勝15KO2敗1分け)と対戦する。

 英興行大手マッチルーム、NSN、楽天チケットによるプロボクシングのミドル級8人制トーナメント「PRIZE FIGHTER(プライズファイター)」で本来は対戦するはずだった。しかし同大会は中止の危機に陥っており、改めてWBOAP王座のタイトルマッチとして対戦が実現した。

 高額賞金を得られない。それでも国本のモチベーションは高い。21年5月のプロ5戦目、日本ミドル級タイトルマッチで王者の竹迫に初回KO負け、初黒星をつけられた。「トーナメント中止でどうなるかと思っていた。試合を組んでもらって感謝しています。3年前はすぐに負けた。この3年間はリベンジしたいという気持ちでやってきた。なんで倒されたのか(パンチを)効かされたのか、考えながらやってきた。今は試合でもアツくならず冷静にやれる。自信はあります」と意気込んだ。

 元東洋&日本王者の竹迫は「トーナメントがなくて残念。でも試合が決まって、うれしい。感謝しています。国本選手は(3年前よりも)実力を上げてきてと思う。自分も抜かりなく準備を進めている」と語った。23年5月にWBOインターナショナル・ミドル級タイトルマッチで王者メイリム・ヌルスルタノフ(カザフスタン)に8回TKO負けを喫し「ディフェンスにフォーカスした時期もあった」。そこから原点回帰。「自分の強みは何なのかを考えて取り組みを変え、フィジカルにも手を入れてきた。攻撃が安定し、パワーアップした」と、こちらも前回対戦からの変化に手応えをつかんでいる。「世界へ進むためにも全力で倒しにいく」と再戦もKOで終わらせることを宣言した。

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