賞金トーナメント中止危機で宙に浮いた国本陸VS竹迫司登 12・15大阪でWBOAP王座戦として開催
2024年10月29日 17:26
格闘技
英興行大手マッチルーム、NSN、楽天チケットによるプロボクシングのミドル級8人制トーナメント「PRIZE FIGHTER(プライズファイター)」で本来は対戦するはずだった。しかし同大会は中止の危機に陥っており、改めてWBOAP王座のタイトルマッチとして対戦が実現した。
高額賞金を得られない。それでも国本のモチベーションは高い。21年5月のプロ5戦目、日本ミドル級タイトルマッチで王者の竹迫に初回KO負け、初黒星をつけられた。「トーナメント中止でどうなるかと思っていた。試合を組んでもらって感謝しています。3年前はすぐに負けた。この3年間はリベンジしたいという気持ちでやってきた。なんで倒されたのか(パンチを)効かされたのか、考えながらやってきた。今は試合でもアツくならず冷静にやれる。自信はあります」と意気込んだ。
元東洋&日本王者の竹迫は「トーナメントがなくて残念。でも試合が決まって、うれしい。感謝しています。国本選手は(3年前よりも)実力を上げてきてと思う。自分も抜かりなく準備を進めている」と語った。23年5月にWBOインターナショナル・ミドル級タイトルマッチで王者メイリム・ヌルスルタノフ(カザフスタン)に8回TKO負けを喫し「ディフェンスにフォーカスした時期もあった」。そこから原点回帰。「自分の強みは何なのかを考えて取り組みを変え、フィジカルにも手を入れてきた。攻撃が安定し、パワーアップした」と、こちらも前回対戦からの変化に手応えをつかんでいる。「世界へ進むためにも全力で倒しにいく」と再戦もKOで終わらせることを宣言した。