日産、クライスラーに小型車供給

2008年01月11日 06:00

クルマ

 日産自動車と米自動車大手クライスラーは11日、日産が小型車を2009年から、クライスラーにOEM(相手先ブランドによる生産)供給する業務提携で合意したと発表した。

 日産が米自動車メーカーに乗用車を供給するのは初めて。台数については、両社の販売動向を見極め決定する方針だ。
 供給するのはメキシコ工場で生産している排気量1800CCの「ヴァーサ セダン(日本名ティーダ ラティオ)」で、クライスラーが自社ブランドで南米市場で販売する。両社は別の車種で完成車を相互に供給することも検討している。
 経営再建中のクライスラーの車種は、ピックアップトラックなど中大型車が中心。今回の合意によりガソリン価格の高騰などで需要が拡大している低燃費の小型車を自社で売り出し、販売増加を狙う。
 日産にとっては、現地生産拠点で量産効果からコスト削減を図れるメリットがある。収益源の北米事業の体質強化を進めていく戦略だ。
 両社は昨年12月から、北米市場での完成車のOEM相互供給などを柱とした業務提携に向け交渉に入っていた。ただ、資本提携まで踏み込まない意向を示している。

2008年01月11日のニュース

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