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俺たちのスズキがやってくれた!新型スイフトの5速MTを展示、シフトフィールも体験できる【東京オートサロン2024】

2024年01月13日 14:00

俺たちのスズキがやってくれた!新型スイフトの5速MTを展示、シフトフィールも体験できる【東京オートサロン2024】
新型スイフトは3気筒エンジンでマイルドハイブリッド スズキのコンパクトカー「スイフト」といえば、フラッグシップ&イメージリーダーとして「スイフトスポーツ」を設定してきたことから、スポーティな印象のコンパクトハッチバックと […]

新型スイフトは3気筒エンジンでマイルドハイブリッド

新型スイフトで5速MTを選べるのはマイルドハイブリッドのHYBRID MXグレードのみ

スズキのコンパクトカー「スイフト」といえば、フラッグシップ&イメージリーダーとして「スイフトスポーツ」を設定してきたことから、スポーティな印象のコンパクトハッチバックという印象が強い。スイフトスポーツはオートサロン的世界においても人気モデルなのは、ご存知の通り。

だが、2023年12月にフルモデルチェンジした新型スイフトには、”まだ”スイフトスポーツが存在するかどうか明らかとなっていない。

それでもファンが、スイフトにスポーツマインドを期待してしまうのは、新型の中間グレードに5速MTが設定されているから…という面もあるだろう。

あらためて整理すると、新型スイフトはエンジンを新開発の1.2L 3気筒として、エントリーグレード以外はマイルドハイブリッド仕様のパワートレインとしている。基本はCVTとの組み合わせで、FFと4WDの駆動方式を設定するが、中間グレードである「HYBRID MX」のFFだけに5速MTを用意しているのだ。

そして、東京オートサロン2024のスズキブースには、発売前の「HYBRID MX(5速MT)」が展示されていた。

ハイブリッド+5速MTを初設定、WLTC燃費も優れる

コストバランスに優れた電動化技術として、これまでもスズキはマイルドハイブリッド推しだが、新型スイフトで注目すべきは「初めてマイルドハイブリッドと5速MTを組み合わせた」こと。

実用グレードのMTということで、スポーツ系ユーザーではなく、慣れの問題でMTを求めるユーザー向けの商品企画といえるが、マイルドハイブリッドと5速MTのコンビネーションは、燃費面でも効いている。

CVT車に比べて20kgも車両重量を軽くできることもあって、スイフト5速MT車のWLTCモード燃費は25.4km/L。同グレードのCVT車は24.5km/Lとなっており、新型スイフトにおける最良燃費は5速MT車となっているのだった。

ちなみに、以前の基準となるJC08モードの数値を見ると、CVT車が28.9km/Lなのに対して、5速MT車は27.6km/Lと逆転されてしまう。WLTCモードになって経済性でもMT復権となっているのはおもしろい。

MT車の車重920kgは、同じグレードのCVT車に比べて20kg軽いもの。WLTCモード燃費も25.4km/Lと新型スイフトの最優秀スペックだ

シフトフィールは縦方向のストローク長めの実用MT的

そんな、新型スイフトHYBRID MX(FF・5速MT)は東京オートサロンのスズキブースに、ただ展示されているだけでなく、コックピットに乗り込んでシフトレバーを操作することができる状態となっていた。

そのシフトフィールは、どんなテイストなのだろうか。

筆者の感想を、ひと言にまとめると「実用的なイタフラ車みたい」というものだった。

いわゆるスポーティなMTにはコクッといった硬質なシフトフィールを求めがちだが、スイフトの5速MTはグニュと吸い込まれていくといった印象。もちろん、節度感がないわけではなく、ほどよく硬さを取り除いた感触といったら伝わるだろうか。

また、シフトストロークは前後方向が割合に長めで、横方向は短めというもので、まさにシフトノブ上に描かれているシフトパターンそのものといったところだろうか。このあたりも、1990年代〜2000年代のイタフラ系ハッチバックのシフトフィールに通じるものがあると感じた理由。

適度なストロークのおかげで、シフトレバーを触っただけで、どこのギヤに入っているかがわかりやすいというメリットもある。静的チェックで確認した範囲ではクラッチペダルの操作感も軽く、MT初心者にもオススメできる一台といえそうだ。

スイフトスポーツ的なマニュアルシフトを期待してしまうが、フィーリングは実用的キャラに感じられた
クラッチも軽めに仕上がる。スポーツ性を求めるのではなく、慣れの問題で「どうしてもMTじゃないと不安」というドライバーに向けた商品企画という印象を受ける

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