99歳・新藤兼人監督は最年長受賞 消えた命「伝える義務」
2012年01月25日 06:00
芸能
監督賞に初めて輝いた新藤兼人監督(99)は「褒めてもらうと励みになりますね」と喜びをかみしめた。自らの戦争体験がベース。「召集された100人のうち、くじ引きで戦地が決められ生き残ったのは6人。仲間たちが暗闇の中に消えていった光景を私は見たんです。こういう事実があったことを伝える義務があった」と製作意図を語った。
新人賞の芦田とは92歳差。「こういうこともあるから映画は面白い」と授賞式での対面を楽しみにしている。4月22日で100歳。「人は人、我は我。どうにでもなれという気持ちで好きなことをやってきた」と人生を振り返り「賞をいただいたから、100歳記念に行列をつくって全国を回りたい」と笑った。