今だから…G・G・佐藤氏 北京五輪の凡ミス3連発の真相
2015年11月02日 21:59
芸能
韓国戦の4回に左翼の守備でゴロをトンネル。「ミスで自信を失い“もうボール飛んでくんな”」と気持ちが後ろ向きに。それを引きずったことで8回には左中間への平凡な飛球をグラブに当てながらも落球してしまう。「飛んでくるフライを見て“センターの青木が捕ってくんないかな”と。“青木~”と叫んでいた」。普段の右翼からこの日は慣れない左翼でのプレー。早くグラブを構えたため体も固まった。サングラスを帽子のつばの上にのせたまま、着用することを忘れていた。「最初のエラーでパニクっていた」。試合に敗れた日本は米国との3位決定戦に回ることになった。
そして、米国戦でも悪夢は再び繰り返された。「先発を外れるものと完全に気持ちが切れていた」状態のまま再び左翼で先発。3回にショート後方へのフライを深追いしすぎてグラブに当てながらも落球してしまう。「ミスを取り返そうと自分の守備範囲と違うボールを捕りにいってしまった」。技術的にも両手でグラブを構えたことでここでも体が固まった。
初めて全員プロで大会に臨みながらも4位でメダルを逃した日本。すでに現役引退したG・G・佐藤氏には忘れられない最初で最後の五輪となった。