落語の「芝浜」がオペラになり、4月2日に東京・ヤマハエレクトーンシティ渋谷で上演される。魚屋の勝五郎と女房の夫婦愛を描いた名作で、テノール歌手の川村敬一(71)が企画。川村は東京芸大を卒業して二期会などで活躍し、94年に東京シティオペラ協会を起こしてエレクトーンを使った舞台を開発。「トスカ」などを上演してきた。
「ほのぼのとした“芝浜”に期待してほしい。敷居の高いものじゃないことをアピールしたい」と川村は強調。赤塚博美さんのエレクトーン演奏(嵐野英彦作曲)に乗せ川村とソプラノ歌手の前原加奈が歌い上げる。
「落語っ!オペラっ!どっちもっ!!」と題した競演会。先に落語を披露する柳家さん喬(68)も「魚屋の勝五郎がてんびん担いでオペラを歌うんでしょうか?想像するだけでわくわくします」と楽しみにしている。