妻希林さんに「鉄パイプでやられた」…内田裕也さん追悼本出版
2019年06月08日 06:20
芸能
8章で構成され、波乱の人生が浮き彫りになる。「俺は最低な奴(やつ)さ」(白夜書房)や本紙コラム「我が道」を基に幻冬舎から文庫発売された「ありがとうございます」などから抽出したおいしいエキスが全編を彩る。
生い立ち、音楽、生きざま…裕也さんが発したひと言ひと言がユニークで面白い。とりわけ、希林さんや家族についての発言は胸に染みてくる。
「希林さんが“おもしろい方ですね。結婚しませんか”って言ったんです。で、“式場取ってきましたから”って」「希林さんはいまでもわからねぇ。気が強いし、かかってくるしなあ。俺、鉄パイプでやられたからね、バーン」
別れそうで別れないまま、結局添い遂げた夫婦。5月5日に裕也さんの納骨式が営まれ、今は都内の墓で眠っている。
≪希林さんの追悼本は1位》希林さんの追悼本が売れている。オリコンによると「一切なりゆき」(文芸春秋)が今年上半期の本のベストセラーで1位を獲得。120万部を突破している。「樹木希林120の遺言」(宝島社)も5位にランクイン。6月9日の「ロックの日」に寄せて裕也さんの追悼本も何冊か出版が予定されており、注目される。