「野性爆弾」くっきー! 売れたきっかけは深キョンだった「インスパイアされて」
2020年01月07日 05:31
芸能
NSCで同期のお笑いコンビ次長課長の河本準一は「同期の間では、一番最初に売れるのは野生爆弾の2人だな、と思っていた」と語るが、デビュー5年目に女子大の学園祭で、局部を切るネタをやって出禁となるなど「自分がオモロいと思うネタ」をやり続けた結果、観客からアンケートで「意味がわからん」「二度とくるな」などと書かれることに。それでも本人は「ピクリともショックではなかった。お笑い芸人の反応がすべてと思っていた。袖に帰ったら、同期が『オモロかった』と言ってくれる」のが大事と思っていたという。
そんなくっきー!だが、8年目の時に芸人をやめようと思ったことがあった。単独のイベントをやった時に、300人の収容人数のところ、60人くらいしか観客が入らなかったためで、「辛くて」とくっきー!。その時、相方のロッシーが「もうちょっと頑張ろう」と声を掛けてくれて思いとどまったという。
人生の大きな転機が訪れたのは深田恭子(37)と語る。深田は、2004年5月に公開された「下妻物語」でロリータファッションを愛する竜ヶ崎桃子を演じたが、くっきー!は「インスパイアされて」、ロリータファッションを取り入れたところ、一気にテレビに出られるようになり「かわいい系」として取り上げられた。さらに15年に本名の川島邦裕からくっきーに改名したのも、弾みをつけたひとつの要因だった。
河本は「その前から、くっきーが辞めようかな、という噂は聞いたことがあって、でもある偉大な先輩が『くっきー!っていう宝物を捨てるのか。ちゃんと吉本に残しておかないと、後々どえらいことになるぞ』って言っているくらい、才能は認められていて、それからちょっとしてくっきー!改名、一気に跳ねるってことがあったから、22年っていうのはでかいのよ正直。一番売れると思っていた人が一番最後まで売れなかった。このままこの人が腐っていくのだけは見たくなかった」と明かした。
くっきー!も「ほんま芸人に助けられているのよ。芸人になってよかったなと思ったのはそんなとこかな。売れるかわからんのに止めるってできないのに、それを止めてくれたのは僕的にしみる。ほんまに仲間ありきの僕ですよ」と語るものの、しみじみする共演者に「殺したろか」とくっきー節。「照れ屋だからな」と言われ「しみじみだけで終わるのやめてほしい」と照れ笑いしていた。