AIも予測不能!!藤井2冠、99対1から逆転負け 連敗で3冠挑戦厳しく
2020年10月06日 05:30
芸能
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対豊島で序・中盤戦の行く末が勝敗を左右するというAI研究での分析からか、いきなりアクセル全開。開局早々、スーツの上着を脱ぎ捨て、終盤戦のように前傾姿勢で体を揺らしながら盤上を凝視する姿からは初勝利への執念がうかがえた。
プロ入りからこの一戦まで約4年間の通算勝率は8割3分7厘(4日現在)。30戦すれば25回は勝つ計算で、この数字は“レジェンド”羽生善治九段(同約7割強)ですら及ばない驚異的なものだ。
にもかかわらず渡辺、永瀬拓矢王座と並んで棋界3強と認める豊島だけにはなぜか歯が立たない。格の違いのあった時期ならいざしらず、同じ冠保持者となった9月の対戦でも完敗。6戦して勝ち星なしという事実は、はたから見れば不思議以外の何ものでもないが、本人は「実力が足りないのかなと思います」と語るのみ。手数の171が前期王将戦挑戦者リーグ2戦目で敗れたときと全く同じなのも皮肉な結果だった。
挑戦者を目指すリーグ戦でも、もう負けが許されない崖っ縁に追い込まれた。最終成績が並ぶ者がいたケースでは上位2人でのプレーオフとなるが、藤井があと1敗して3勝3敗になった場合でも規定により3位以下になるため残れない。
もしも残る4戦全てに勝っても、道のりは厳しい。リーグ戦が現在の7人総当たり制になった第31期以降の計39期で4勝2敗で挑戦者になったのは延べ14人いるが、そのうちプレーオフなしは2人だけ。藤井が挑戦者になるためには4連勝+1勝の5連勝が必要となる可能性が高い。
「厳しいスコアになってしまいましたが、最後まで頑張りたい」と前を向いた藤井。次戦は26日の永瀬戦。年度内3冠に向けた厳しい戦いが続く。