松本隆氏、黄金コンビだった筒美京平さん訃報に「右半身と左半身に裂かれるようだ」
2020年10月13日 05:36
芸能
「神戸のラジオ局でマイクに向かってると、「京平先生が亡くなった、、、」と太田裕美からメールが入った。瞬間、涙の洪水になりそうな心を抑えて、平常心を保ちながらラジオを終わらせた。取り乱さなくて偉いでしょ、褒めてよと天国の京平さんに呟く。」
さらに「作詞家になった瞬間、目の前に筒美京平は立っていて、先輩と後輩であり、兄と弟であり、ピッチャーとキャッチャーであり、そして別れなければならない日が来ると、右半身と左半身に裂かれるようだ。」
そして「ぼくが京平さんからもらったものはありったけの愛。彼ほどぼくの言葉を愛してくれた人はいない。ありがとう、京平さん。いつかぼくも音符の船に乗り、天の園に舞い上がる日が来る。少しの間、待ってて。そうしたら笑顔で、喜んだり怒られたり哀しんだり楽しく語り合おうね。」と続けた。
筒美さんとは70代に伊藤ゆかり、天地真理、桜田淳子、岩崎宏美らに作品を提供。中でも太田裕美の歌唱曲は、「木綿のハンカチーフ」のほか、「赤いハイヒール」「しあわせ未満」「九月の雨」など数多く手掛けた。
80年代も近藤真彦の「スニーカーぶる~す」、C-C-Bの「Romanticが止まらない」、斉藤由貴の「卒業」など、筒美さんとのコンビでヒット曲を連発。薬師丸ひろ子、小泉今日子、早見優、中山美穂、本田美奈子.さん、後藤久美子、西田ひかるら多くの女性歌手の楽曲に関わり、昭和のアイドル史を彩った。
一方、男性では野口五郎、水谷豊、渡辺徹、藤井隆らの作品にも携わり、桑名正博さんが歌った「セクシャルバイオレットNo.1」も松本氏が作詞し、筒美さんが作曲したナンバーだ。