「ポケモン」サトシ声優・松本梨香、コロナ不正受給疑惑「違います」
2020年12月11日 11:30
芸能
本紙取材に、松本は「不正受給はしていない」と主張。10万円は「携わった対価として(元スタッフに)払いたかったが連絡が取れず預かっていた」と説明。あくまで支払う方向だったと強調した。
元スタッフの企画への関与には「自分から動画撮影をしたいと参加を申し出た。動画撮影の方法などアイデアも出していたし、他のスタッフや脚本家、イラストレーターの参加のとりまとめも担当した」としており、見解が対立している。
フライデーによると、企画書は元スタッフが6月2日に提出。元スタッフは同14日に松本の元を離れたとしているが、松本側はその認識はなかったとしている。「7月の動画撮影当日になって姿を現さなかったため、現場は混乱した。別のスタッフが急きょ撮影を担当した」という。その頃から、元スタッフとは連絡がほとんど取れなくなったようだ。
元スタッフは9月に都から10万円の給付金の「振り込み完了」メールが送られてきたことで事態を把握。その際、都に動画に関わっていない旨を伝えたという。
都は「元スタッフの訴えなどを受けて事実確認をし、先方(松本側)に返還請求をした」と説明しているが、松本は「都の連絡はなかった」と否定している。
松本はフライデーの取材を今月3日に受けて同5日に返金。「都にどうすればいいか相談し、お金は都に返金して対応をゆだねた」と説明した。給付金の振り込み先は参加者個人の口座とする決まりだが、事務所口座としたことには「連絡が取れなかったため。都の許可を得た」としている。
《掲載証言を否定》元スタッフの後を引き継いで企画に携わった男性が11日、同誌に掲載された「松本は、動画製作に元スタッフは携わっていないと分かっていた」とする証言を否定した。この男性は元スタッフが撮影当日になって現れなかったため、急きょ撮影を担当したという。
▼亀井正貴弁護士 虚偽の申請をして入金を受けた場合は、返金の有無にかかわらず詐欺が既遂となる。詐欺行為にあたるのは(1)給付要件が「最後まで企画に参加」とあるにもかかわらず、実際には最後まで参加していなかった場合(2)元スタッフに対しての給付金を、本人の承諾を得ずに会社の口座に入金させた時――の2点が挙げられる。返金は被害弁済したということで情状酌量部分にはなるが、詐欺の成立には関係ない。
今回は被害者である都が告訴すれば警察が動く。ただ一般的には10万円程度で返金も受けているのであれば、告訴するまでには至らない。