上の世代に志ん朝、談志、円楽…天才、鬼才、秀才の陰で歩んだ小三治さん独自の道
2021年10月11日 05:30
芸能
目指したのは聞いている人を笑わせようとするのではなく、思わず笑ってしまうような笑いの追求。自身の3年半を追ったドキュメンタリー映画「小三治」ではドライな語り口調ながら、聞く人の心をつかんで離さない姿が映し出された。
古き良き落語を愛し、10人以上の弟子をとった小三治さん。19年に出版した自伝「どこからお話ししましょうか」では、「私は職人が好きなんですね。自分はどうしたいか。そこなんだよね」とつづっていた。生涯を通し落語と向き合った“職人気質”は、これからも受け継がれていく。