NHK「生活笑百科」37年の歴史に幕 来年3月終了 関係者「役割十分果たした」
2021年12月13日 05:00
芸能
局関係者は「笑百科は長年の看板だった仁鶴さんを失ったことが大きい。ガッテンもそうだが、番組の性質上、長年続けられたこと自体が凄いこと。役割を十分に果たした」と話している。
1985年にスタート。仁鶴さんは西川きよし(75)の後を継ぎ、1986年に2代目の相談室長(司会)に就任した。日常生活で起きる身近なトラブルをテーマにした漫才を紹介し、芸能人が務める「相談員」がどうしたらいいのかを回答。最後に弁護士の解説があり、視聴者の役に立つ内容が聞ける構成で、仁鶴さんがユーモアを交えた進行でスタジオをほのぼのとした雰囲気に導いていた。仁鶴さんは2017年に体調不良で初めて欠席し、この時も桂南光が代役を務めていた。
テレビ史に大きな功績のあった番組だった。弁護士がスタジオに出演して身近な問題について説明をするというスタイルは法律問題を扱うバラエティーの先駆けとなった。局関係者は「敷居が高そうな法律を身近に感じる番組を長年作り続けたことが財産。仁鶴さんが残してくれたものを大切にしながら、ここでいったん区切りをつけ、新たな視聴者層も呼び込めるような新番組につなげようと局内で話し合いが持たれた」と話す。土曜の名物番組が確かな足跡を残して幕を下ろす。
▽「バラエティー生活笑百科」 相談を披露する漫才コンビに「オール阪神・巨人」などが登場。3人の相談員は毎週顔触れが変わり、個性豊かな面々が務めている。13年までレギュラー相談員を務めたタレント上沼恵美子(66)は「浪速のヤング主婦代表」として登場、大金持ちキャラクターで盛り上げた。