藤井王将 初めての佐賀で防衛決める! 大雨やコロナで実現せず“4度目の正直”
2023年03月11日 05:00
芸能
王位戦は過去2年の佐賀対局を直前で見送った。21年8月は、佐賀県嬉野市で予定した第4局を記録的大雨のため大阪・関西将棋会館での開催に変更。昨年第4局は、挑戦者の豊島将之九段(32)が新型コロナウイルスに感染し、当初徳島市で計画した第5局を第4局へ繰り上げた。
また王将戦は昨年2月、第5局を上峰町で準備したが、藤井が4連勝奪取したため実現しなかった。そのため、対局に合わせて当地で代替開催された祝勝会に出席した。
4度目でついに実現する佐賀対局。その反響を、連盟佐賀県支部連合会の山口宗一郎事務局長(55)は「今までと比べものにならない大きさ」と表現。あす12日に上峰町民センターで開く大盤解説会は、一昨年までの2倍以上450人を定員として募集しても1000人以上の応募があったという。
「楽しみにしてもらってうれしいし、期待に応えるよう精いっぱい頑張りたい」と藤井。奪取直後に訪れた1年前、地元へ寄贈する揮毫(きごう)に「王将 藤井聡太」と添えた。
王将初仕事をした地で臨む、初防衛をかける一局。「読みと形勢判断の精度を上げる。そういう意識でやりたい」。年明けすぐ1月8、9日の第1局から開幕した7番勝負も3月に突入し「花粉が結構きます」。自らの花粉症を告白する精神的余裕に、充実ぶりを感じさせた。 (筒崎 嘉一)