古舘伊知郎 猿之助容疑者「次の世界に」供述に見解「虚実のはざまが分からなくなるような」

2023年06月28日 15:25

芸能

古舘伊知郎 猿之助容疑者「次の世界に」供述に見解「虚実のはざまが分からなくなるような」
古舘伊知郎アナウンサー Photo By スポニチ
 フリーアナウンサー古舘伊知郎(68)が28日、TBS系「ゴゴスマ~GO GO!smile~」(月~金曜後1・55)にコメンテーターとして生出演し、母親の自殺を手助けしたとして、警視庁に自殺ほう助容疑で逮捕された歌舞伎俳優・市川猿之助容疑者(47)の供述について、自身の考えを語った。
 27日に逮捕された猿之助容疑者は調べに対し、「私に関する記事が週刊誌に掲載されることを両親に話したところ、家族3人で次の世界に行こうとなった」と供述していることが、捜査関係者への取材で分かった。

 この供述について古舘は、江戸時代の歌舞伎作者で、「曽根崎心中」などで知られる近松門左衛門を引き合いに、自身の仮説を披露した。「一般的には輪廻(りんね)転生のところは分かりづらいんだけど、近松はじめ、心中、もう一度向こうで結ばれようという来世、こういうものを虚の中で、舞台上で熱演しているうちに、虚実のはざまが分からなくなるような(気持ちになったのでは)」と推測。「ちょっと歌舞伎界の常識、我々の非常識、その逆もあるという気はしますよね」と付け加えた。

 猿之助容疑者は5月18日、自宅の半地下で意識がもうろうとした状態で倒れているのが発見され、2階のリビングで仰向けで倒れていた歌舞伎俳優で父の市川段四郎さん(76)と母の喜熨斗(きのし)延子さん(75)はいずれも死亡が確認された。段四郎さんは2012年に病気をして以来、歌舞伎の舞台から遠ざかっていた。自宅で療養を続けていたとみられ、延子さんが看病していた。警視庁は今後、段四郎さんの死についても捜査を進める。
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